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端歩・端攻めの基本を覚えよう

対局を並べたり観たりしていると、序盤の早い段階で▲9六歩や△1四歩のような「端の歩を1マス突く手」をよく見かけます。中央の駒がまだぶつかってもいないのに、なぜわざわざ端の歩を突くのか、初心者のうちは疑問に思いやすいポイントです。この記事では「端歩(はしふ)」とは何か、そしてなぜ指されることが多いのかを、一般に言われている考え方に沿ってわかりやすく解説します。「筋」「香車」など聞き慣れない言葉が出てきたら将棋の基本ルールや将棋用語集もあわせてご覧ください。

端歩とは

将棋盤には縦に9本の「筋」がありますが、そのうち最も外側にある1筋と9筋のことを、盤の「端(はし)」と呼びます。この端の筋にある歩を「端歩」と呼び、端の筋にある香車のことを「端香(はしか)」と呼ぶこともあります。

序盤でよく見られるのが、先手なら▲9六歩・▲1六歩、後手なら△1四歩・△9四歩のように、端の歩を1マスだけ前に進める手です。棋譜の読み方にまだ慣れていない方は、先にそちらを読んでおくと指し手の表記が分かりやすくなります。下の図は、端歩を突く前・先手が突いた後・後手も突いた後の変化を示したものです(実戦の対局そのものではなく、端歩の動きを分かりやすく示すための一例です)。

0手目 / 全2手端歩を突く前(初期配置のまま)

端歩を突く理由として言われていること

端歩を突く手には「これが正解」という単一の理由があるわけではなく、状況に応じていくつかの理由が組み合わさって指されると言われています。代表的なものとして、次のような考え方がよく挙げられます。

  • 端香の可動域を広げておく:香車は自分より前にある駒にぶつかるまでまっすぐ進める駒です。端の歩を突いておくと、その分だけ香車の通り道が広がり、将来的に端攻めへ転じる余地を残しておける、と言われています。
  • 相手の端攻めに備えて一手の余裕を作る:自陣の端が薄いままだと、後述する「端攻め」を受けたときに困る場合があります。あらかじめ端歩を突いておくことで、いざというときに一手余裕を持って対応しやすくなる、とされています。
  • 他の作戦とぶつかりにくい様子見の一手になりやすい:端歩を突く手は、居飛車・振り飛車どちらの作戦を選ぶ場合でも大きな支障になりにくいことが多く、方針をまだ決めきれない局面での「様子見」の一手として指されることがある、と言われています。

いずれも「必ず得をする」という断定的な話ではなく、あくまで一般的によく言われている考え方です。実戦では、端歩を突かずに他の駒組みを優先する指し方も数多くあります。

端攻めの基本的な考え方

「端攻め(はしぜめ)」とは、盤の端(1筋・9筋)から相手陣に迫っていく攻め方の総称です。特に香車は、前に駒がなければどこまでもまっすぐ進める性質上、端の筋で最も力を発揮しやすい駒の一つとされています。端歩を突いて香車の通り道を広げておくことは、この端攻めへの布石という意味合いも持っています。

また、玉が盤の端に近い位置にある囲い(端玉と呼ばれることがあります)は、端攻めに対する弱点を抱えやすいと言われています。例えば穴熊は非常に堅い囲いですが、玉が盤の隅にあるため端からの攻めには注意が必要だとされています。端攻めの具体的な手順は奥が深いテーマのため、この記事では深入りしませんが、「香車が端で活きやすいこと」「端玉には端攻めという弱点になりやすい方向があること」の2点を、まずは基本的な考え方として押さえておくとよいでしょう。

駒それぞれの動かし方をまだ確認していない方は、先に将棋の基本ルールを覚えようをご覧ください。
端歩以外の実戦的なテクニックについては基本手筋を覚えようでも解説しています。
囲いごとの弱点についてさらに知りたい方は囲いの基本を覚えようもあわせてご覧ください。
← 香車の手筋を覚えよう一覧に戻る将棋の格言を覚えよう →
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端歩の要不要や端攻めの狙い方は、初心者向けの戦法解説書でより体系的に学ぶこともできます。

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