穴熊の基本を覚えよう
囲いの基本を覚えようや居飛車と振り飛車の違いで穴熊の組み方の手順をすでに知っている方向けに、この記事ではもう一歩踏み込んだ内容を扱います。「持ち駒」など聞き慣れない言葉が出てきたら将棋用語集もあわせてご覧ください。
穴熊のおさらい
穴熊は、王を盤の隅(9九など)まで移動させ、銀や金でしっかりと蓋をする、非常に堅い囲いです。完成までに手数がかかりますが、いったん組み上がると横や上からの攻めに極めて強くなります。組み方の手順(1手ずつの動かし方)は囲いの基本を覚えようで確認できますので、まだの方はそちらもあわせてご覧ください。
居飛車穴熊と振り飛車穴熊
穴熊は、1990年代以降、居飛車・振り飛車どちらの側でも広く指されるようになったと言われています。居飛車側が穴熊に組む「居飛車穴熊」は、飛車を動かさない分、玉を固めるための時間を確保しやすいという特徴があり、振り飛車を相手にする際によく選ばれる組み方だとされています。一方、振り飛車側が穴熊に組む「振り飛車穴熊」も知られていますが、飛車を振ったうえでさらに穴熊まで組むには手数がよりかかるため、居飛車穴熊に比べると出現頻度は少ないと言われています。居飛車側が振り飛車を相手にする際は、居飛車穴熊ほど手数をかけずに組める左美濃が選ばれることもあります。
美濃囲いとの違い
美濃囲いは比較的少ない手数で組み上げられ、序盤の早い段階から戦いに備えやすいのに対し、穴熊は完成までに手数がかかる分、堅さでは美濃囲いを上回ると言われています。どちらを選ぶかは、序盤の速度を優先するか、堅さを優先するかという考え方の違いによるところが大きいでしょう。
弱点との向き合い方
穴熊も万能ではなく、弱点はあると言われています。王が盤の隅にあるため、特に端(盤の最も外側の筋)からの攻めには注意が必要だとされることがあります。具体的な攻め方・受け方は奥深いテーマのため、この記事では深入りしませんが、堅さに過信せず、常に相手の攻めに注意を払うことが大切です。相手の穴熊を攻める側の視点は穴熊崩しの手筋を覚えようで解説しています。