雁木の基本を覚えよう
矢倉の基本や居飛車と振り飛車の違いを覚えたら、この記事では居飛車のもう一つの駒組み「雁木(がんぎ)」について解説します。「持ち駒」など聞き慣れない言葉が出てきたら将棋用語集もあわせてご覧ください。
雁木とは
雁木は、居飛車で用いられる駒組みの一つです。後手であれば銀を4三・3三のあたりに、金を4二・3二のあたりに構えることで、駒が「く」の字のようにジグザグに連なった形を作ります(先手の場合はこれと対称の位置関係になります)。この駒の並びが、階段状になった伝統的な建具や柵の造りを指す「雁木」という言葉に似ていることが名前の由来だと言われています。
矢倉との違い
矢倉が銀を盤の上段近くまで進め、金銀をしっかりと盛り上げて堅い囲いを完成させることを目指すのに対し、雁木は銀を高く持ち上げず、比較的低い位置に留めたまま金と支え合わせるのが特徴です。玉を深く囲うことよりも、駒同士のつながりを保ちながら手厚く構えることを重視した駒組みだと言われています。
雁木の特徴
雁木の特徴としてよく挙げられるのが、居飛車・振り飛車のどちらを相手にしても使いやすい柔軟性です。矢倉のように早い段階から特定の囲いの完成を急ぐのではなく、相手の出方を見ながら駒組みを進めやすいため、幅広い戦型に対応できると言われています。また、金と銀が斜めに支え合う配置になっているため、横からの攻めに対する耐久力があるとされています。
一方で、玉を深く囲う戦型と比べると、上部や端からの攻めにはやや不安が残りやすいとも言われています。かつては矢倉などに比べて指されることが少ない形とされていましたが、近年は見直しの機運が高まり、プロの公式戦でもしばしば採用される戦型の一つになったと言われています。
基本的な組み方の考え方
雁木の駒組みでは、銀を大きく跳ね上げずに玉のいる側で中央寄りへ進め、金を銀のそばに寄せて支え合わせていくのが一般的な流れだと言われています。先手であれば、後手の例をそのまま鏡写しにした位置関係になります(玉のいる側で銀・金を寄せ合う点は変わりません)。具体的な手順は対局相手の出方によって細かく変わるため、この記事では大まかな考え方の紹介にとどめます。より深い定跡を学びたい方は、専門の戦法解説書もあわせて活用するとよいでしょう。