居飛車穴熊の基本を覚えよう
穴熊の基本を覚えようをすでに知っている方向けに、この記事ではもう一歩踏み込んで、居飛車側が振り飛車を相手にするときに組む「居飛車穴熊」について解説します。「持ち駒」など聞き慣れない言葉が出てきたら将棋用語集もあわせてご覧ください。
居飛車穴熊とは
居飛車穴熊は、居飛車側が振り飛車を相手にするときに選べる穴熊で、王を盤の隅(9九など)まで移動させ、銀や金でしっかりと蓋をする組み方です。居飛車側は序盤で飛車を動かさずに済むため、そのぶんの手数を王を固めることに充てやすく、玉を穴熊まで囲い切る時間を確保しやすいという特徴があると言われています。組み方の手順(1手ずつの動かし方)は囲いの基本を覚えようで確認できますので、まだの方はそちらもあわせてご覧ください。
振り飛車穴熊との違い
穴熊には、振り飛車側が組む「振り飛車穴熊」もあります。ただし振り飛車側は、まず飛車を振ったうえでさらに穴熊まで組む必要があるため、居飛車穴熊に比べて完成までにより多くの手数がかかると言われています。この手数の差もあって、実戦で現れる頻度は振り飛車穴熊よりも居飛車穴熊のほうが高いとされています。振り飛車側が居飛車穴熊を警戒し、じっくり囲い合うのではなく先に主導権を握りにいく指し方(藤井システムなど)が知られていますが、詳しい内容はこの記事では扱いません。
堅さと弱点
居飛車穴熊は非常に堅い囲いで、完成までに手数をかける価値があるとされています。いったん組み上がると、王が盤の隅にあるぶん横や上からの攻めには強くなりますが、その代わり王のすぐそばに逃げ場が少なく、特に端(盤の最も外側の筋)方面からの攻めには弱点が生まれやすいと言われています。王が盤の隅にいることで、通常よりも端の一路が攻めに使われやすくなる点は、居飛車穴熊ならではの注意点として意識しておくとよいでしょう。具体的な攻め方・受け方は奥深いテーマのため、この記事では深入りしませんが、相手の穴熊を攻める側の視点は穴熊崩しの手筋を覚えようで解説しています。