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受けの基本手筋を覚えよう

基本手筋を覚えようでは、相手の駒を攻めるための手筋を紹介しました。しかし将棋は攻めるだけでなく、自分の玉をどう守るかも同じくらい大切です。この記事では、初心者がまず知っておきたい受け・守りの基本的な考え方を解説します。

王手がかかったときの対応方法(玉を逃がす・王手をかけている駒を取る・間に駒を打って王手を遮る)そのものは、反則負け(禁じ手)を覚えようで解説したルールです。この記事では、その中の「間に駒を打って王手を遮る」=「合い駒」について、実戦でどう使うかをもう少し掘り下げます。

合い駒の基本(縦・横の利きに対して)

「合い駒(あいごま)」とは、玉と、玉を狙っている飛車・香車のような遠くから利く駒との間に、自分の駒を一枚打って王手を遮ることです。王手を防ぐこと自体はルール上の選択肢の一つですが、実戦で重要なのは「何を合い駒に使うか」です。金や銀のような価値の高い駒をむやみに使ってしまうと、たとえ王手を防げても駒の損失が大きくなってしまいます。まずは駒の価値が低い歩のような駒で合い駒できないか、を検討するのが基本的な考え方です。

下の例では、5筋を挟んで玉と香車が向かい合っており、途中に何もさえぎるものが無いため、玉に王手がかかっています。ここで▲5七歩と歩を打ち、玉と香車の間に割り込ませることで、香車の利きを遮って王手を防いでいます。

0手目 / 全1手香車で王手をかけられた場面(5筋に何もさえぎるものが無い)

角の攻めに対する合い駒(斜めの利きに対して)

飛車・香車のような縦横の利きだけでなく、角のような斜めの利きに対しても、同じ合い駒の考え方が使えます。ただし、角の利きは斜め方向に伸びるため、合い駒できる位置も玉と角を結ぶ斜めのライン上に限られる点に注意しましょう。縦横の合い駒よりも、遮る位置の見当を付けるのに少し慣れが必要です。

下の例では、玉と角が斜めのラインで向かい合い、間に何もさえぎるものが無いため王手がかかっています。ここで▲7七歩と、玉と角を結ぶ斜めのライン上に歩を打つことで、角の利きを遮って王手を防いでいます。

0手目 / 全1手角で王手をかけられた場面(斜めのラインに何もさえぎるものが無い)

「壁を作らない」という受けの考え方

受けを考えるうえで、合い駒のように王手に直接対応する手筋だけでなく、そもそも危険な状況に陥りにくい駒の配置を心がけることも大切です。その代表的な考え方が「壁を作らない」ことです。「壁」とは、自分の駒同士が互いの動きを妨げ合ってしまうような配置を指す俗称です。

例えば、銀や桂馬の逃げ場所になるはずのマスを自分の歩でふさいでしまうと、いざ攻められたときにその駒の退路が無くなり、身動きが取れなくなってしまいます。囲いや守り駒を組むときは、一枚一枚の駒がどこに配置されているかだけでなく、守り駒同士が互いの逃げ場を奪い合っていないかを意識することが大切です。

ここで紹介した局面はいずれも、それぞれの考え方を分かりやすく示すための簡略化した例であり、実戦の対局そのものではありません。
受けの考え方は、将棋の格言を覚えようで紹介した「玉の早逃げ八手の得」「大駒は近づけて受けよ」「金なし将棋に受け手なし」といった格言にも通じるものがあります。あわせて読んでおくと理解が深まります。
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