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仕掛けのタイミングを覚えよう

それぞれの戦法記事では、矢倉や角換わりといった特定の戦型ごとの指し方を、基本手筋を覚えようや受けの基本手筋を覚えようでは個別の攻め・受けの技術を紹介してきました。この記事では、その間をつなぐ「いつ・なぜ仕掛けるか」という、特定の戦型によらない中盤の基本的な判断基準を解説します。

「仕掛け」とは何か

「仕掛け(しかけ)」とは、序盤の駒組みを終えて、実際に駒がぶつかり合う戦いを始めることを指す言葉です。将棋は、駒と駒がぶつかったところ(接触点)から具体的な攻防が始まると言われています。それまでの駒組みが「戦いの準備」だとすれば、仕掛けはその準備を踏まえていよいよ戦いの火ぶたを切る局面だと言えるでしょう。

駒組みが一段落してから仕掛ける

拙速に攻めを始めてしまうと、自分の玉の守り(囲い)が未完成なまま戦いに突入することになり、相手の反撃を受けやすくなると言われています。攻めの形を先に作るか、囲いを先に完成させるかという時間配分については、序盤の基本を覚えよう(囲いにいつ着手するか)でも触れましたが、一般的には、自分の玉の囲いがある程度形になってから仕掛けたほうが、戦いの最中に不意を突かれるリスクを抑えやすいとされています。囲いの組み方そのものについては囲いの基本を覚えようで詳しく解説しています。

攻め駒の枚数を数える「数の攻め」の考え方

仕掛けるタイミングを判断するうえでよく言われる考え方の一つに、「数の攻め」があります。これは、盤上のある一点(マス)に対して、自分の攻め駒の利き(攻撃できる駒の数)が、相手の守り駒の利き(守れる駒の数)より多ければ、そこを攻める好機になりやすい、という一般的な判断基準です。「利き」の考え方自体は将棋用語集(利き)で解説していますので、まだの方はあわせてご覧ください。

逆に、攻め駒の数が守り駒の数より少ないうちに攻め込んでしまうと、駒がぶつかってもすぐに取り返されてしまい、思うような成果を得にくいとされています。仕掛ける前に、狙っている地点へ利いている自分の駒と相手の駒の数を見比べてみる習慣をつけると、無理な攻めを避けやすくなるでしょう。

基本手筋を覚えようや受けの基本手筋を覚えようで紹介した個別の手筋は、この「数の攻め」の考え方を実際の局面の中で実現するための具体的な技術だと位置づけられます。数の攻めという大きな判断基準を頭に置きながら、個別の手筋を組み合わせて使えるようになると、仕掛けの精度が上がっていくと言われています。

ここで紹介した考え方は、局面ごとの持ち駒や陣形によって適用の仕方が変わる一般的な指針であり、実戦での判断は経験を積みながら磨いていくものです。
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中盤の考え方をもっと深めたい方へ

仕掛けのタイミングや数の攻めといった中盤の考え方は、実戦の対局を振り返りながら少しずつ磨かれていきます。中盤の手筋や考え方をまとめた本で、判断の引き出しを増やしておくのもおすすめです。

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