将棋初心者がやりがちな失敗・注意点
将棋を始めたばかりの頃は、ルールやマナーを知らないまま対局に臨んで、後から「それはやってはいけないことだった」と気づくことが少なくありません。この記事では、初心者が実戦でよく引っかかりやすい失敗・注意点を7つに絞って紹介します。それぞれの項目には、詳しく解説している既存の記事へのリンクを付けているので、気になるところから読み進めてみてください。どの記事から読めばよいか迷う場合は学習ロードマップもあわせて参考にしてください。
1. 「待った」をしてしまう
一度盤上に指した手を取り消して指し直す「待った」は、二歩などのようなルール上の反則ではなく、対局者どうしの信頼関係に関わるマナー違反として扱われるのが一般的です。悪気なく「待った」をしてしまう初心者は多いですが、断りなく待ったを求めることは強く避けるべきとされています。詳しくは対局のマナーを覚えようの「待った」についてのセクションで解説しています。
2. 二歩・打ち歩詰め・行き所のない駒などの反則を知らずに指してしまう
将棋には、指した時点で反則負けが確定する「反則(禁じ手)」がいくつか決められています。同じ筋に自分の歩を2枚並べてしまう「二歩」、持ち駒の歩を打って玉を詰ませてしまう「打ち歩詰め」、歩・香車・桂馬をそれ以上動かせない位置に置いてしまう「行き所のない駒」などは、ルールを覚えたばかりの頃に特にやってしまいやすい反則です。盤面つきの詳しい解説は反則負け(禁じ手)を覚えようにまとめています。
3. 王手放置に気づかない
自分の玉に王手がかかっているのに気づかず、王手を解消しない別の手を指してしまう「王手放置」も反則の一つです。対局に集中していると、盤面全体を見渡す余裕がなくなり、自玉への王手を見落としてしまうことがあります。相手から王手をかけられたときは、必ず一呼吸置いて盤面全体を確認する習慣をつけましょう。詳しくは反則負け(禁じ手)を覚えようの王手放置についてのセクションで解説しています。
4. 駒の持ち方・置き方などのマナーを知らない
駒を盤に強く叩きつけるように置いたり、駒を引きずるように動かしたりすると、周囲の対局者への配慮に欠けるとされることが多く、特に道場や大会など複数の対局が同時に行われる場では気をつけたいポイントです。駒は指先で軽くつまむように持ち、狙ったマスにまっすぐ置くよう意識すると、自分の指し手も相手に伝わりやすくなります。対局前後の一礼や投了の作法とあわせて、対局のマナーを覚えようで確認しておきましょう。
5. 感想戦をせずに終わってしまう
対局が終わった後、両者で盤を並べ直して指し手を振り返る「感想戦」は、必須の儀礼ではないものの、上達のための貴重な機会として多くの将棋教室や道場で大切にされている文化です。指しっぱなしで終えてしまうと、自分では気づけなかった課題や改善点を見つける機会を逃してしまいます。感想戦の詳しい進め方は感想戦のやり方を覚えようで、マナーとしての位置づけは対局のマナーを覚えようで、勉強法全体の中での位置づけは将棋の勉強法・上達法で解説しています。
6. 駒の価値を考えずに交換してしまう
駒がぶつかり合う場面で、駒の価値を意識せずになんとなく交換してしまうと、気づかないうちに損をしていることがあります。歩(価値の目安1)を手放して飛車(同10)を手に入れられれば大きな駒得ですが、逆の交換をしてしまえば大きな駒損です。駒それぞれの価値の目安や、損をしないための交換の考え方は駒の価値と序盤の考え方で解説しています。
7. 囲いを組まずに攻め急いでしまう
玉を安全な場所に囲う前に、目の前の駒がぶつかる展開に気を取られて攻めを急いでしまうのも、初心者が陥りやすいパターンです。囲いが未完成のまま戦いが始まると、相手の反撃を受けたときに一気に劣勢になりやすくなります。序盤のうちに舟囲い・美濃囲いなどの基本的な囲いを完成させておく考え方は囲いの基本を覚えようで解説しています。