腰掛け銀の基本を覚えよう
角換わりの基本を覚えようや相掛かりの基本を覚えようをすでに知っている方向けに、この記事ではその中でよく見られる銀の使い方「腰掛け銀(こしかけぎん)」について解説します。「持ち駒」など聞き慣れない言葉が出てきたら将棋用語集もあわせてご覧ください。
腰掛け銀とは
腰掛け銀は、銀を5六(先手の場合。後手であれば5四)の位置まで進める形のことを指します。名前の由来は、その位置にある銀が5七(先手の場合)にある駒に「腰掛けている」ように見えることから来ていると言われています。角換わりや相掛かりの両方でよく見られる形で、居飛車の対局の中でも特になじみ深い銀の使い方の一つとされています。
棒銀・早繰り銀との違い
棒銀や早繰り銀が、銀を筋に沿って、あるいは斜めに素早く進めてスピーディーに攻めかかる技術であったのに対し、腰掛け銀は銀を5筋という中央付近に構え、状況に応じて前後左右に柔軟に働かせられる形だと言われています。そのぶん、狙いを一直線に絞った速攻というよりも、じっくりとした駆け引きの中でさまざまな展開に対応していく形になりやすいとされています。腰掛け銀・棒銀・早繰り銀の3つは、角換わりにおける銀の使い方の代表的な戦法として「三大戦法」と呼ばれることがあると言われています。
このように選択肢が広いぶん、腰掛け銀は棒銀・早繰り銀と比べて定跡が最も複雑とされ、プロ・アマを問わず人気の高い戦法だと言われています。具体的にどのような手順で駒組みが進み、どのタイミングで戦いが始まるかは非常に奥深いテーマのため、この記事では深入りしません。
相腰掛け銀について
先手・後手の双方が腰掛け銀の形を選んだ場合、これを「相腰掛け銀(あいこしかけぎん)」と呼ぶことがあると言われています。角換わりでは特にこの相腰掛け銀になる展開がよく見られるとされており、双方が似た形を目指すからこそ、細かい手順の違いや駆け引きが勝敗を分けやすい、奥の深い戦いになりやすいと言われています。