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どうぶつしょうぎのルールを覚えよう

「どうぶつしょうぎ」は、将棋の基本ルールとは別に考案された、幼児・低年齢向けのボードゲームです。9×9マス・40枚の駒を使う本将棋に比べて盤も駒もぐっと小さく、ルールもシンプルなため、将棋に触れたことのない小さな子供でも短時間で覚えられると言われています。ここでは、どうぶつしょうぎの盤・駒の基本から、駒の動かし方、勝敗の決まり方までをわかりやすく解説します。

どうぶつしょうぎとは

どうぶつしょうぎは、女流棋士の北尾まどか氏がルールを考案し、同じく女流棋士の藤田麻衣子氏が駒のデザインを手がけたゲームです。2008年に日本女子プロ将棋協会(LPSA)から発表されると人気を集め、その後、幻冬舎エデュケーションや小学館からも書籍・玩具として発売されています。現在は北尾氏の会社である株式会社ねこまどがライセンスを保有しており、書籍版のほかスマートフォンアプリなど様々な形で遊ぶことができます。

あくまで本将棋とは別のルールを持つ独立したゲームですが、駒を動かす・相手の駒を取る・取った駒を打つ・王(ライオン)を詰ませるといった本将棋に通じる考え方を体験できるため、将棋の入門教材として紹介されることが多いゲームです。

盤と駒

どうぶつしょうぎの盤は、たて4マス×よこ3マスの、あわせて12マスしかない小さな盤です。使用する駒は「ライオン」「ぞう」「きりん」「ひよこ」の4種類で、それぞれ本将棋の駒に近い役割を持っています。このうち成る(裏返る)ことができるのは「ひよこ」だけで、成ると「にわとり」になります。

どうぶつしょうぎの駒本将棋で近い役割の駒
ライオン玉将・王将
ぞう角行
きりん飛車
ひよこ歩兵
にわとり(ひよこの成り駒)と金

駒の動かし方

駒の動きも本将棋よりシンプルで、いずれの駒も1マスずつしか動けません(本将棋の飛車・角行のように何マスも進む駒はありません)。

  • ライオン:上下左右・斜めを含めた、隣接する8マスすべてに1マス動けます。本将棋の玉将(王将)と同じ動きです。
  • ぞう:斜め4方向に1マスだけ動けます。縦・横には動けません。
  • きりん:縦・横4方向に1マスだけ動けます。斜めには動けません。
  • ひよこ:前方に1マスだけ進めます。相手陣の一番奥の段(自分から見て一番遠い段)まで進むと成り、「にわとり」になります。
  • にわとり:斜め後ろの2方向を除く、6方向に1マスずつ動けます。本将棋の「と金」と同じ動きです。

本将棋と同様に、相手の駒を取るとその駒は自分の持ち駒になり、好きなタイミングで盤上の空いているマスに打つことができます。ただし「にわとり」を取った場合は、本将棋で「と金」を取ると「歩」に戻るのと同じように、いったん「ひよこ」の状態に戻ってから持ち駒になります。

勝敗の決まり方

どうぶつしょうぎには、次の2通りの勝ち方があります。

  • キャッチ:相手のライオンを取ったら勝ちです。
  • トライ:自分のライオンを相手陣の一番奥の段まで移動させたら勝ちです(本将棋の入玉に近い考え方です)。ただし、移動した直後の相手の手番でそのライオンをすぐに取られてしまう場合は、トライは成立しません。

また、同じ局面が3回現れた場合は千日手として引き分けになります。本将棋では相手玉に王手をかけ続けることによる千日手は反則負けとなりますが、どうぶつしょうぎではこれも反則にはならず、そのまま引き分けとして扱われます。

通常の将棋との違い

どうぶつしょうぎには、本将棋では反則となる行為の一部が反則にならないという特徴があります。例えば、同じ列に2枚のひよこを置くこと(本将棋の「二歩」に相当)、ひよこを打って相手のライオンを詰ませること(本将棋の「打ち歩詰め」に相当)、相手陣の一番奥の段にひよこを打つこと(本将棋の「行き所のない駒」に相当)は、いずれも反則にはなりません。ルールの細かい部分を簡略化することで、初めて駒を動かす子供でも迷いにくいように作られていると言われています。

一方で、駒を取って持ち駒にする仕組みや、駒が成るという仕組み、相手の玉(ライオン)を詰ませる(またはトライする)ことで勝敗が決まるという基本的な考え方は、本将棋と共通しています。そのため、どうぶつしょうぎで盤上の駒を動かす感覚に慣れておくと、本将棋のルールを覚える際の橋渡しになりやすいと言われています。

どうぶつしょうぎは、製品の対象年齢として3歳程度からとされていることが多いようです。ただし、実際に楽しく遊べるようになる時期は子供によって差が大きいため、年齢はあくまで目安として考え、子供の様子を見ながら誘ってみるとよいでしょう。

子供に将棋を教える一般的な進め方については子供に将棋を教える方法・始め方で詳しく解説しています。
どうぶつしょうぎに慣れたあと、本将棋の盤・駒を選ぶ際は将棋盤・駒の選び方も参考にしてください。
本将棋の駒の動かし方や初期配置を確認したい方は将棋の基本ルールを覚えようをご覧ください。
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どうぶつしょうぎを実際に遊んでみよう

ルールを読むだけでなく、実際に盤・駒を用意して遊んでみると、子供の理解も早まりやすくなります。まずはどうぶつしょうぎ本体から探してみるのがおすすめです。

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