相振り飛車の基本を覚えよう
居飛車と振り飛車の違いや向かい飛車などの振り飛車の戦法を覚えたら、実戦で意外とよく出会う「相振り飛車(あいふりびしゃ)」という局面パターンも知っておきましょう。「持ち駒」など聞き慣れない言葉が出てきたら将棋用語集もあわせてご覧ください。
相振り飛車とは
振り飛車は本来、居飛車を指す相手に対して自分が飛車を振ることで生まれる指し方ですが、先手・後手の双方が振り飛車を選ぶこともあります。このように、振り飛車同士がぶつかる展開のことを「相振り飛車」と呼びます。四間飛車・三間飛車・中飛車・向かい飛車のどの組み合わせで振り合っても相振り飛車になり得るため、非常に幅広いバリエーションがあります。
対抗形との違い
居飛車と振り飛車がぶつかる展開は「対抗形」と呼ばれ、居飛車側は矢倉や穴熊、振り飛車側は美濃囲いというように、玉の囲い方や攻めの方向性がはっきり分かれやすいのが特徴です。これに対して相振り飛車では、双方が飛車を振っているため、囲いの選び方や攻めの方向性についての考え方が対抗形とは異なってきます。片方だけが一方的に攻めるというより、お互いに似た形から主導権を争う展開になりやすいと言われています。
相振り飛車の一般的な特徴
相振り飛車には、次のような特徴があるとよく言われています。ただし、どれも絶対的な有利不利を保証するものではなく、実際の進行によって形勢は大きく変わります。
- 先に飛車を振った側(多くの場合は先手)が、やや主導権を握りやすいと言われています。
- 振り飛車の中でも三間飛車や向かい飛車は、相振り飛車になったときに比較的組みやすい戦法だとされています。
- 美濃囲いや「金無双(きんむそう)」など、互いに似たような囲いになりやすい傾向があります。
- 対抗形に比べて双方の玉の位置が近くなりやすいため、終盤で「どちらが先に相手玉を寄せ切れるか」という速度の計算(スピード勝負)が重要になりやすいと言われています。
囲いとの組み合わせ方
相振り飛車でも、美濃囲いはよく使われる囲いの一つです。ただし対抗形とは異なり、相手も同じように囲いを整えてくるため、囲いを固めることだけでなく、飛車や銀・桂などをどう活用して攻めの形を作るかも合わせて考える必要があると言われています。
駒がぶつかったときの判断に迷ったら駒の価値と序盤の考え方もあわせてご覧ください。
囲いの組み方をもっと詳しく知りたい方は囲いの基本を覚えようをご覧ください。
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