女流棋士列伝
女流棋士制度は1974年に発足し、以来多くの女流棋士たちがその歴史を築いてきました。ここでは、すでに現役を引退し、通算成績やタイトル獲得数といった記録が歴史的に確定している女流棋士を紹介します。現役で活動中の女流棋士は、記録が今後も更新されていくため、この記事では扱いません。
蛸島彰子(女流棋士第一号・初代女流名人)
1946年3月19日生まれ。小学生の頃に父親から将棋を教わり、その実力を評価した縁で、1961年、15歳のときに奨励会へ7級で編入入会しました。史上初の女性の奨励会員でした。1966年の結婚を機に奨励会を退会し、その後はレッスンプロとして女性や子供への普及に取り組みながら、NHK杯テレビ将棋トーナメントの棋譜読み上げを20年以上にわたって務めました。
1974年、女流棋士制度が正式に発足し、同年10月31日付で誕生した最初の女流棋士6名(女流棋士一期生)の一人となりました。同じ年に創設された最初の女流タイトル戦(現在の女流名人戦の前身)の三番勝負では寺下紀子を破って初代女流名人に就位し、その後も含め女流名人を通算4期獲得しました。1978年に創設された女流王将戦でも初代女流王将となり、通算3期を保持。獲得タイトルは合計7期にのぼります。
1989年に女流棋士会が発足すると初代会長に就任し、2002年まで13年にわたって務めました。2007年、日本女子プロ将棋協会(LPSA)の設立とともに同協会に移籍。2017年5月には女流六段に昇段し、同年12月に引退を表明した後、2018年2月16日の対局をもって43年間に及ぶ現役生活を終えました。公式戦の通算成績は333勝328敗です。
女流棋士という制度そのものの成り立ちやしくみは、女流棋士制度を覚えようで詳しく解説しています。
将棋のタイトル戦全体の枠組みを知りたい方は、将棋の8大タイトル一覧や名棋士列伝もあわせてご覧ください。
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